願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

144.ユリィーそうび

あっと そうだった

ユリィーへの装備を渡さないとね

「それとユリィー 新調した服や装備と

戦闘用の騎士装備を与える」

「ありがとうございます」

「さっそく着用してみてくれ」

服を渡し 念布で即席試着室っぽく囲う

入ってからすぐ出てきたような気がする

えっ 速着替えスキルお持ちですかと

思うぐらいのスピード感 どうやったの

いやいや 変な想像はしていないよ

「いいんじゃないの」

服装も女性が好むような感じに仕上げたが

なかなかの出来だったかな

ワンピースっぽい念服で 正解だったかな

履物も足首まである革っぽい感じにした

「今度は戦闘用装備変更してみてよ」

はいと試着室へ入る

「どうでしょうか」

さっきほどではないが そこそこ速いよ

「いいんじゃないの」

うん やはりいい

騎士装備でありながら 女性的な魅力もある

聖導師から視線を感じる

聖導師さんは 見えない見えないよ

ひとつ咳払いをして

「次元城では 新調した服装で

守護が必要なときは 騎士装備でお願いね」

「このまま守護いたします」

「いやいや ふだんはかるい服装でいいよ」

「そうですか わかりました」

すこし声がトーンダウンしている

守護ばかり考えすぎないでいいから

まずは服を気に入ってくれたみたいで

安堵した