CC.268.ディオから契約書作成の依頼【Chrono Chronicle】
Request to create a contract from Dio
フッ 魔法銃を収納する
タオルやコップを メイドやバトラーに返す
「 ありがとう 」
かしこまっている メイドとバトラー
彼女彼らは 給仕などしてくれるが
ユリィーより 戦闘力あるからな
いまの私の戦いぶりをみて
まだまだと思われているのだろう
なんだか 気恥ずかしくなった
「 どうかしたの? 」
クロエが 気がけて聞いてくる
「 いや なんでもないよ
サクラには カードを渡すつもりだけど
そうだ 何か困ったことや
こうした方がいいということが
何かあるかな? 」
クロエはじめ アリス
ユリィー ルティに 聞いてみたが
今は特に なかったみたい
平和に過ごせているのは いいな
メイドとバトラーの一部が
なにか動き出そうとしているところで
ディオが現れる
アリスたちは すこし離れてくれる
「 我が君 こちらにいらしたのですね 」
「 あぁ 少し体を動かしておきたかった
ルティやユリィーと
手合わせもしたしね
私は まだまだだなと
改めて思っていたところだ 」
「 我が君は お強いです 」
ディオは 臣下としての
気遣いの振舞いで 答えているのだろう
むずがゆいな
ディオは 視線を
メイドとバトラーに向ける
メイドとバトラーは ササッ と動きだす
ディオの怖さが やはりあるのかな
「 メイドとバトラー は
いかがですか? 」
「 あぁ いつも
助かっているよ 」
「 それはよかったです 」
彼女彼らは 本当によくしているな
有難いね
「 我が君 これからは何を
なされるのですか? 」
「 そうだね 防衛の件など
いろいろあるけど サクラのために
カード作成を まずはしようと思う 」
「 そうですか 」
「 何かあるのなら 言ってくれ 」
「 はい それでは
我が君にしてほしいことがあります 」
なんだろう
頷いてこたえる
「 我が君の 契約術で
契約書を作成して頂きたいのです 」
契約書か
「 契約書かい? 」
「 はい 契約書でございます 」
契約術式があるから 可能なんだろうけど
「 どんな契約書がいいの? 」
「 それはまた 」
と言って まわりを気遣う様子
「 では それは後で聞こう 」
うむぅ
ちょっと大変そうだな
「 ディオ この世界に
侵入者が新たに来たり
何か異状はあるか? 」
「 侵入者や異状はありません
何か問題があれば こちらで
対処いたしますが 」
「 そうしてくれると助かる
また 何かあれば報告を頼む 」
ハッと応えるディオ
防衛の気になることは多々ある
することもたくさんあるし
また 侵入者が来ないとも
言いきれない状況
忍たちやスライムなど
増強されつつあるが
できることは まだまだしておきたい
そこで契約書作成か
ディオは 防衛のことや
総執事長としても よくしてくれる
ディオはちょっと怖いけど
いい奴だ 本当に優秀でいい仲間だな
「 それでは ディオ
マスタールームで
契約書作成に取りかかろうか 」
「 ありがとうございます
我が君 」
私は クロエたちに向かって
「 それでは これで失礼しますね
お互い できることしていきましょう 」
元気づけるように かるめに声をかける
みんなは にこやかに
はいと応えてくれてる
「 ディオ さきに
マスタールームに行く 」
そう告げると
ハッと応えるディオ
転移
マスタールームに到着
ついで ディオが到着する
「 それで どんな契約書を
作成すればいいんだい? 」
「 はい
大枠なところからですと
次元城に関する契約書
情報システムに関する契約書
神聖都市に関する契約書
メイドバトラーに関する契約書
」
ん
「 ちょっと待ってくれ ディオ 」
「 はい 何でしょうか? 」
「 大枠でといったが それらは
たくさんあるのか 」
「 はい まだあります
いまの言ったものでも 10分の1もありません 」
「 もしかして 大枠でない
細かなところも 他にあるのかい? 」
「 はい 御座います 」
やばい 大変どころでなく
ものすごく大変だ
することが多過ぎるだろう これ
「 思ったより
契約書作成 多いね 」
「 確かに 多いとは思いますが
これからのことで 必要になるかと 」
「 うむ 」
私の懸念に気づいたのか
ディオは続けて言う
「 これから契約術が成されることで
さらに防衛や強化や活動が
よりよくなります それに
これほどの契約術となると
我が君の 契約術で
なければ 成し得ません 」
そう そうなんだろうな
「 これは 主の務めの
一環だと思います 」
もっともだということで
たたみかけられる
はい そうだと思います
ディオの提案は
よい結果になると思われる
「 我が君のご意向に
最大限尊重して
務めることができます 」
ニコリと応えるディオ
ディオ怖いよ
「 わ わかったよ 」
ディオの言うとおりにした方がいい
ディオはやはり怖い存在だ
「 契約書の前に
サクラのために カードを
増産しておきたい 」
「 はい 」
カードをさらに作成している
さらに 魔法もカードしていく
サクラは 魔法も遣えるかもしれないが
文字通り 手札が多いに越したことはない
そばでは
カードの作成を じっと観察するように
見ているディオが いる
「 待たせたね
契約書作成 はじめようか 」
「 鮮やかなカード作成です
さすが 我が君 」
微笑んでいるが おっかないなディオ
契約術式 や 筆書 の
スキルを発動していく
契約書の作成をしはじめていく
「 こちらはこのように
お願いします 」
といった提案要望が 容赦なくくる
なんか契約には厳しいディオ
鬼気迫るような感じ
いやそれぐらい怖い
この人は鬼だ いや悪魔だ
この件で 再度思いだす
真に ディオは悪魔だ
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