願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

CC.265.サクラのカードと四面の雰囲気【Chrono Chronicle】

Sakura’s card and Four sided atmosphere

水銃を取り出し ルティに撃つ

「 勝者のわがままだ ルティ 」

その瞬間

サクラが こちらへと飛び出してきた

クロエやアリスは 少しびくっと

動いているが 見守っている

 

サクラは 焦った表情

だが すぐ足を止める

ルティと私 を見ている

 

ルティは 自分の状態をたしかめる

身体のケガが治りはじめていることに

気づく

「 これは 」

ルティは 私を見上げる

「 これは 勝者である私の

 わがままだ いいな 」

ルティは しばし黙ったまま

コクリと頷いた

さすがに 大ダメージだし

ほっとけないしね

水銃ロスティラで 回復させてもらった

でも サクラには

びっくりさせたみたいだ



サクラは 再び駆け寄る

走りながら カードを取り出し

私に カードを投げる

投げ出されたカードは

途中で液体に カードチェンジする

前に渡していた回復薬だ

私の身体に右手にとかかる

傷が癒えていく

 

もしかして

急いでいたのは 回復したかったからか

飛び出したのは ルティと私と両方

治癒したかったのかもな

それにしても

カードの 使い方がうまい

あとで私もやってみようかな

そう思っていると

サクラがもう近い

 

「 びっくりしたよ クロノ君 」

ちょっと怒られそうな雰囲気

サクラは ルティを気がける

「 サクラ わらわは大丈夫じゃ 」

ルティは 応える

サクラも 優しく微笑む

それから キリっと こちらを見る

「 あまり 無茶しないように 」

ずいと寄ってくるサクラ

タジタジになりそうなところで

サクラは スッと手を

私の頬に添えようとしている

「 えっ 」

何だと思っていると

「 待って 」

そう制される

頬の傷が治っていく

いつのまにか回復薬を

手に付けていたのかな

それとも 魔法かな なんだろう

そう考えていると

「 癒すから 」

そう告げたサクラは

何かを想っている せつなさが感じられる

 

なんとなく なぜか自然と

左手で サクラの頭を頬を

フワっと 撫でた

その後

「 ありがとう 」

傷を治してくれたことに 感謝した

サクラは 私の右腕を握る

 

ルティは 起ちあがって

「 あるじー 」

そういって 左腕を

身体全体で抱きしめるように

掴んでくる

「 ありがとーなのだ 

 龍玉を いっぱい練習する 」

「 あんな 危ないものは

 やたらめったら 使って

 まわりを 壊さないように 」

そう注意する



あ そういえば この鍛練場も

修復を なんとかしないといけない

困ったな

アリスやクロエの方を見る

ふたりは 何か怒っているような

雰囲気を出している

 

何だ どうして と思って

少し困った

そうだと 背後を振り返って

ユリィーをみる

ユリィーも何故か 怒っているような

もう知りませんという雰囲気だ

なんだなんだ

なぜ どうして そうなる

 

前方には アリスとクロエ

後方には ユリィー

右腕側に サクラ

左腕側に ルティ

ルティは 龍玉龍玉とか

いいながら 私を振り回すように

動き回っている

 

何この女性陣の 雰囲気の温度差は

と 思いながら ルティにしばらく

振り回された

 

 


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