願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

CC.305.召喚ポイントから傭兵の襲撃【Chrono Chronicle】

Attack of mercenaries from summon points

ん? なんとなく違和感

チカチカ パリパリッ

召喚の魔法陣に 反応がある

なんだろうと思うが

すぐさま 気づく

召喚の魔法陣が

発動するのだから

何者かが やってくるということか

 

くっ 設置してすぐかよ と

なりながらも

「 緊急事態だ

 設置したばかりの魔法陣から

 何者かが出てくる 戦闘態勢 」

メイド バトラー サキュバスは

ササッ と 武器を構えたり

装備を換えたりと

戦闘準備をした

こちらの戦力は

私 サキュバス1人

メイドバトラー12人 だ



召喚ポイントは設置したが

罠や迷宮はまだだ

ドゥドドドド

念のためと 召喚ポイントの

まわりに 設置型の罠魔法を

銃で 多数撃ち出しておく

 

数人のメイドバトラーは

前線に立ち 残りの数人は

私の守護や 周辺警戒をしている

 

銃を味方に構え

バフ効果の魔法を放つ

それに 守護の結界 と

召喚の魔法陣を包囲するように

広めの結界も張る

召喚アクセスによる

座標の記録できるように準備

よし いいだろう

「 そろそろ

 姿を現すだろう

 警戒を怠るな 」

と檄を飛ばす

 

魔法陣の反応が変わる

人影が ぞろぞろと現れる

十数人いるか いや

また続々と出てくる

少なくとも百人はいるか

というような人数の規模感

全員が 武装や戦闘服を着込み

銃を構えながら 侵攻する

まるで 軍隊や兵隊の

ような出で立ちで

そこそこ整った動きがある

 

戦闘は避けられないかもと

危惧ながらも

一応 聞くことにする

「 そこで止まれ 」

と 魔法で声を拡声させる

部隊は ザッと動き

こちらを見上げて構えている

「 そのまま 後ろの

 光る場所から 撤退願おう 」

魔法陣は 開いた状態のままに

保持している

撤退してもらうに越したことはない

 

「 ハッ バカ言ってんじゃねぇ

 こちとら ドンパチ

 ヤりにきたんだぜ

 おめぇらが 俺らの敵かぁ

 さぁ ヤろうぜぇ おい 」

指揮官やリーダーらしき者が

声を上げ 明らかにしている

好戦的で 戦争目当てだと

挑発している

 

彼我の戦力を 眼でチェック

人とそう変わらない

武装も 物理的なものだ

軍隊や兵隊というより

傭兵の雰囲気だ

戦意が高揚している感じで

好戦的な戦争目当ての傭兵

今の私たちよりも

強くはなさそうだが

「 どうするか だな 」

 

チラリと

メイドバトラーたちをみる

やる気というか

殺気に満ちている眼光

「 やり合えそうかい? 」

「 はい もちろんです

 あの者たちは

 そう強くはないでしょう

 ご命令とあれば

 殲滅できます 」

私の号令を待って

すぐにも動き出しそうだ

「 殲滅は 今回無し

 死なない程度に

 徹底的に痛めつけて

 かつ 手加減して

 戦ってほしい

 あとできるだけ

 相手の武器装備を壊さないこと

 後で戦利品として回収する

 メイドバトラー全員で

 やってこい 」

 

結構 無理な注文かなと

感じつつ 号令をかけた

前線に構えていた

メイドバトラーたちは飛び出す

側にいたメイドバトラーも

飛び立ち 戦場を駆けながら

「 御意 」

と応えている

言って動く のでなく

動き出してから言うのね

傭兵たちより

戦意が半端ない

 

傭兵たちは なにか叫びながら

撃っている

メイドバトラーたちは

躱したり 武器で弾いたり

しながら突進している

「 クロノさまぁ 」

戦える口だろうけど

留まって そう言うサキュバス

「 サキュバスは ここでいい

 周辺警戒していなさい 」

「 はぁーい 」

と応えるサキュバス

 

流れ弾がこちらに

飛んでくる

私や サキュバスは

それらを躱しながら

戦況を俯瞰する

傭兵の奥側や側面の

気になる動きをしている者たちを

私は 銃を構え

闇のレーザーのようなものを

細く撃ち出す

傭兵の腕や上半身を

狙撃して 動きを鈍らせ

隊に戻させていく

この攻撃は殺傷力があるけど

急所や致命傷にならないように

狙撃して 戦力と戦意を削ぎ落す

 

傭兵たちは メイドバトラーたちに

バタバタとやられていく

血が飛び 悲鳴が上がり

メイドとバトラーが 殺気を

撒き散らして 戦場を駆ける

敵側からしたら 怖いよな

と戦況を見ながら 観察する

いま 敵の半分はやったかな

 

「 撤退だ 撤退 」

指揮官リーダーらしい者が

そう叫んでいる

召喚の魔法陣に向かうが

近づけないし 光りもせず

反応もしない

「 クソッ あがぁ」

バシン

私のデバフ攻撃の

狙撃が命中して

指揮官リーダーらしき者が

痺れて 話すことも

満足に手足も動かせない

「 これで指揮官は

 落とせたかな 」

さらに混乱する傭兵たち

それらを半ば 蹂躙するような

メイドバトラーの独壇場

圧倒的だ

残り少ない傭兵たちも

まさに骨身にしみている

ことだろう

私は戦闘開始と

同じように 眼下を眺めている



メイドバトラーたちは止まり

静かな戦場に立っている

傭兵たちは 各々ダメージが

あるが死者はないね

「 クロノ様 

 ただ今 制圧致しました 」

「 皆 無事かい? 」

「 はい 大したケガも

 ありません 服装が乱れ

 汚れたぐらいです

 問題ありません 」

「 わかった

 傭兵たちに死者はいない

 彼我の兵隊はしばらく

 逃げないように監視と放置

 次第に自分たちで

 なんとかするだろう

 今回の戦闘は

 よくやってくれたね

 こちらへ戻ってくれ 」

メイドバトラーが

返礼をとる

 

スタタタッ

メイドバトラーが

私のところへ全員集合した

いつも通りな感じでいる

いろいろすることが

途中だったなと 思いだす

突然の襲撃だったから

すっかり忘れていた

「 さて 無事済んでよかった

 一息 入れてから

 いろいろ再開しようと思う 」

そう告げると

魔力調整して

着替えたであろうメイドバトラーが

テーブルに新しい飲み物を

用意しはじめている

今度はゆっくりと飲めるといいな

 

 


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