CC.248.貸借契約術式が成立した事情【Chrono Chronicle】
Background of the conclusion of the lease contract
思い付きで書いてみたら できた感じだ
「 会ってはいない恐るべき魔女へ
貸借契約の術式を 成したよ 」
「 会わずに 貸借の契約 ですか 」
ディオが そう言って考えている
「 簡単に言うと 魔女に
これは 貸し だからねということかな 」
- 貸し ですか -
「 今回 突然のことだったし
サクラや忍者や箱筒のこと
こちらの不意を突かれたかたちになり
いろいろすることもできた
でも こちらにも
メリットデメリットが
あるとみることもできる
けど 荷がかちすぎている感がある 」
- たしかに それはありますね -
「 魔女の方で 何か切羽詰まった
事情があったのかもしれない
それを承知で 送り込んだとみている 」
「 厳しい条件下であったということですね 」
ふたりに頷く
「 それに大きなのが
黒のクロニクル だね
これは 結構リスクがあるものだと思う
私の 『 クロニクル 』 と
何かしら関係があり 今は多少だが
コントロールできる気がする
他の術者なら 扱いに苦労するだろう 」
黒のクロニクルを 出してみている
異様な雰囲気がある
「 この件に関しても
このままでは 何だが
すっきりしないところがあってね
何とかしたいと思っていた
そこで 思いついたのが
貸借契約 貸しだということ 」
「 それでスクロールに
したためていた というわけですね 」
「 筆書のチカラ
契約術式
巻物スクロール紙
がある そこで思いつき
善は急げと 書いて作成することにした
なんとなくだが
この契約は 早いうちにした方がいいと
感じていたから すぐ取りかかった
書き上げたら 無事 契約成立
黒のクロニクル の影響も
あったのかもしれないとは思ってはいるが 」
「 契約には 基本的に 合意が必要です
そして より正当なものであることがよりよい 」
ディオは 契約に厳しい感じが
ごく自然とあるような気がする
「 この契約は また特殊といえば特殊なのかもね
推測だが 魔女も もしかしたら
この契約があるかもしれない
いや むしろ この契約を前提に
していたとみることもできる 」
- 送り出した術者 魔女は
そこまで考えていた
借りをつくってでも ということですか -
「 うん あれほどの術者なら
むしろ 借りのリスクがあってよかったと
おり込んでいたかも だからこそ
この契約が成立したとも 考えられる 」
「 だとしても それでも この契約術式を
成し遂げたことは 素晴らしいです
感服致しました 我が君 」
「 ありがとう ディオ
この契約の巻物スクロールがあるから
恐るべき魔女からの 敵対的な行動はないだろう
また 何か別にあった場合には
借りを 返してもらえばいいしね 」
- イエス マスター
これは大きな貸しとしましょう -
エグイなリリン
魔女もすごいけど リリンも相当だな
「 わかったよ まだちょっと追記事項を
書き込むから 」
そう言いながら 書き込み さらに成立させる
リリンも ディオも 満足気だな
これで イレギュラーなことが
少なくなればいいなと思い
インベントリに 黒のクロニクル と
魔女への貸借契約巻物スクロール を収納した
さて 突発的トラブルもこれで
よし としようかな
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