願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

CC.244.忍者集団と箱筒カプセル【Chrono Chronicle】

Ninja group and box capsule

還ろうかといった後 リリンが 

- よろしければ 浮遊城に星炉の設置を

 お願い致します -

それもそうだな せっかく来たのだし

「 わかった 設置するようにしよう 」

次元城と 構造が似ているから

同じ空間に 設置しようと

マップで確認する

「 ディオ達も 何かあれば言ってくれ

 とりあえず 設置してくる 」

そう言って 転移する
 
星炉を設置 マーキングもしておく

リンクもできるかなと思ったが

リリンの能力向上もあってか

この世界でもクロノワール・システムが

適応されている

自分もさらに繋がりを より強化して繋げておく

この世界の星炉の制御も可能だな

残りはストレージの一基か

 

転移して 大広間へ戻る

「 無事 設置してきたよ

 クロノワール・システムともリンクできた 」

- ありがとうございます マスター

 これで 浮遊城のエネルギー環境はよいと思います -

よかった

「 他の者たちは 何かあるかな? 」

とくになさそう だね

「 では 次元城へと帰還しよう 」

手を差し伸べる 手を繋ぐ

次元カーテンをだして くぐる

 

次元城へ帰還してきた

「 ただいま っと 」

- おかえりなさいませ マスター -

「 お疲れ様です 我が君 」

うむと かるく頷く

歓迎は嬉しいけど そこまで 仰々しくしなくても

と思うが 有難いことだと再認識

あ そうだった

パーティを解除しておこう

「 メイドやバトラーも もう通常に戻っていいよ 」

付いてきてくれた メイドバトラーが

ハッと して 通常体制へと戻っていった

 

「 これから 防衛のこと

 生産のことをしよと思う

 ふたりとも ゆっくりしておいてくれ 」

多少 疲労感はあるがまだ大丈夫だ

何かもうちょっとしてから 眠ろう

- 情報を整理しつつ

 マスターの意向に備えておきます -

「 このまま側仕えをしたく思います 」

要は とくに変わらないということね

 

「 わかっ 」

言いかけて あるヴィジョンが視える

視界の雰囲気が変わる

数名の人影と 箱筒のようなカプセルがある

何だ 何だ もしや未来視か

ヴィジョンをさらに見続ける

この場所は どこかでみたことがある

ここはもしかして 次元城か

次元城に こんな人影もカプセルのようなものも

心当たりはない

大広間 ここに現れるというのか

クロエのときは この世界の端だったし

アリスのときは 浮遊城だった

この世界で かつ次元城内という

結界も防衛力も高い場所の さらにピンポイント

これほど接近した場所へは まず高難度

あまり考えられない状況

だが 未来視 未来予知として

これは もう来るという感じがある

 

「 我が君 どうされましたか 我が君 」

- マスター マスター

 何かお応えになってください -

そんな声が聞こえている

「 あぁ 聴こえるよ 私はどうしていたかい? 」

少し落ち着いたようなディオが

「 わかったと言いかけたようなところで

 突然 静かになられました

 時間的には 数秒十数秒ほどかと 」

イメージ映像に集中していた時間と同じくらいか

「 心配をかけて すまない 」

- 何があったのですか -

「 おそらく 未来予知 未来視が視えた

 この後 ここに 数名の何者かと

 カプセルのようなものが

 来るだろう 」

ー ここに この次元城にですか -

リリンも 驚いているようだ

「 では すぐに対策を 」

首肯する

「 この大広間にあと メイド13バトラー13を招集

 ほかの者たちは 立入禁止とする

 リリンは念話で 近づかないよう警告 」

- イエス マスター -

危機感がいつもより高い

 

出現 予定まであと少し

正面に 私 ディオ

出現ポイントを 遠巻きで両サイドを囲うように

メイド13バトラー13が 防衛迎撃体制

「 そろそろだ 」

魔力の揺らぎ

魔法陣があらわれる

んむ 独特な魔法陣であるが

私が使う術式と 似通っていると感じる

数名の人影と カプセルが

現われてくる

心構えをする

 

私の前方に 人影があり 奥側にカプセル

人影は 膝を付けたまま 微動だにせず

黒装束の者たち

それに 結構ボロボロで 傷ついていて

少し震えているようにもみえる

顔を下げたまま

「 突然の来訪 ご無礼をお許しください 」

声を必死に張っている感じ

緊張が若干落ち着いたが

油断はできないと心構えを続ける

「 信念にかけて 決して敵対するべく

 ここに訪れているわけではございません 」

たんに大声と言うのではなく

必死に声を張って 続けている

 

左手を上げ まわりを暫し制する

同時にステータスチェック

皆 称号が 【 忍 】【 忍者 】 とある

そして 声を上げているものは

【 才蔵 】【 忍の頭領 】

その横にいる二名は

それぞれに

【 半蔵 】【 佐助 】

とある

言葉も通じる 忍者集団が なぜ

- ディオ 話を続けてくれ -

「 話していた者だけ面をあげよ

 なぜ ここへ来たか言え 」

忍の頭領が顔を上げる

灰色髪の貫禄ある爺さん 目つきが真剣そのもの

ディオに慄いているようだ

だよね そうなるよね

だが こちらに気づき 話しかけてくる

「 某の名は 才蔵 と申します

 できましたら 術者様と

 お話できましたら 光栄でございます 」

ディオが 微かだが 感心しているように見える

 

こちらに話しかけるとは 意外

ローブや隠蔽効果があるはずなのだがと思ったが

私は ずいと前に出ていき

「 わかました だが 変な動きを見せたら 」

「 承知しております あと敬語は無用に願います

 術者様 」

術者様か たんなる術者ではないということ

見破られたか というより 知っていたような口ぶり

なにより

覚悟がおありのようだ 応えよう

 

 


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