願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

175.特別じゃないアリス

カーテンの揺らめきから

次元城へと帰還した

 

「おかえりなさいませ クロノ様」

クロエが 出迎えてくれる

 

《 おかえりなさいませ マスター

次元城に 異状はありません 》

聖導師が 報告もかねて 出迎えてくれる

 

って なぜか 輪のままでいる

ユリィー達が 楽し気にいる しかも

すこし回っている その回転されながらも

えぇいと 終わらせる

でも ふたりは少し余韻に回っている

 

「ただいま 聖導師 クロエ 戻ったよ」

 

了 快 と各々が応えてくれる

それに問題もなさそうだ

 

うぅん かるく咳払いした感じで

アリスを 紹介するつもりで

ユリィーたちに目を向ける

 

「突然だが この女性

名は アリス・ペンドラゴンさん

彼女も一緒に暮らすことになるから

よろしく頼む」

くるっと 顔を向ける

「アリス・ペンドラゴンです

よろしくお願い致します

突然お邪魔して申し訳ありません

クロノ様のもとで お世話になります」

 

私は頷き 紹介を続ける

「彼女は クロエ・ノワール」

「クロエ・ノワールです

私もクロノ様のもとで お世話になっています

そして クロノ様の婚約者です

よろしくお願い致します」

「婚約はしていないと 思うけど 」

そう返すと クロエは 微笑んでいる

やれやれ まぁすこし可愛さがみえる

 

「そして 見えないけど 存在として

聖導師 という女性もいる

聖導師 アリスさんに話かけてくれるかい」

《 マスタークロノの従者 聖導師です

今後ともよろしくお願い致します 》

「ええっと せ 聖導師 さん

よろしくお願い致します」

きょろきょろしているが それはそうだね

 

「 とまぁ こんな人数で 暮らしているから

アリスさんも ゆっくり過ごしましょう」

「もうさっきから さん付けですわよ

私 私も一緒に暮らすのですから

アリスと みなさん 呼んでください」

なんか浮き浮きした雰囲気で 話している感じ

 

「それじゃ みんなそうしようか」

彼女達から 優しい空気が伝わる

「アリス これでいいかな」

「はい」

なんとなく さん付けで話していたけど よし

「うーん たぶん 以前ほど

特別扱いしないかもよ アリス」

「特別扱いなしで結構ですわ」

アリスは嬉々と答えてくれる姿に 納得しようか

 

若干 肩を竦めて 目が細まる気がする

「ありがとう みんな」