願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

164.浮遊城

天空に置くことは 決定して

なんとなく気持ち晴れ晴れ

天空に浮遊させる城を 築こうと思い立つ

次元城を参考にしつつ サイズダウンしよう

次元城を UIでコピーして

適当にサイズダウンと簡素な間取りにするため

いろいろと切り取りしていく

以前の街コピーのように 城コピーだ

そのままではないマイナーチェンジ仕様に変更

ではと 彼女たちはどうしているかなと探す

「どうみんな 準備はいいかい」

「《はい マスター いつでもOKです」》

といった感じで返事が来た

「待たせてしまったかな ごめんね」

大丈夫ですとのことで返された

ありがたいな

「では 聖導師は街の中央まで先に行ってくれ」

《イエス マスター》

「二人は神螺パーティで一緒だが

ユリィーは次元城待機して連絡できるか検証

クロエは私と同行だよ いいかな」

「はい マスター」

次元カーテンを出し 揺らめく幕に入る

ふわっと 街中央の三角錐に降り立つ

クロエも手を繋いで 一緒にモニュメントをみる

「到着だね ここは神聖都市ミッドワルドだよ」

「神聖都市ミッドワルド あの 随分

荒廃した街なんですね」

時計カウンターを見る とくに大きな時間経過を

していない この前はかなり経過があったのにな

「じっくり再興していくつもりだよ」

マップ探査する 恐竜種はやっぱりたくさんいる

人間はいないようだな

そうだった

―ユリィー 私の念話が通じるかな―

―はい マスター通じます よく聞こえます

こちらからの声はきこえるでしょうか―

―大丈夫 聞こえるよ 通信大丈夫そうだね

通信は終了する ユリィーは守護を頼むね―

―イエス マスター―

「ユリィーと通信できたよ」

「私にも聞こえます クロノ様」

「わかった パーティ共有できるみたいだね

ついてきて 飛ぶよ」

ちょっと二人きりみたいなので クロノ様か

ちょっと照れる 可愛いなとクロエを見る

手を繋いだまま スゥ―と浮かび上がる

眼下に街と 遠くに森や原野が見渡せる

ところどころで 鳴き声や喧騒が聞き取れる

《遅れて申し訳ございません

ただ今 到着致しました》

「大丈夫だよ 聖導師も一緒にこの景色を観よう」

静かに頷いてくれるような気配

ゆっくりと視界をめぐらせる

ふむ

「さて この上空に浮遊城を築く

聖導師 サポートしてくれるよ」

《イエス マスター》

位置的には 三角錐の真上付近

コピーしていた城を マップ座標リンクして

固定する 基本的に自分だけで大丈夫そうだが

聖導師にサポートしてもらう

バシィーン

浮遊城

《座標固定 オールグリーン》

「うん 大丈夫そうだね よかったよ

あとは結界でプロテクトする

クロエもよかったら 結界を張ってくれるかい」

なにかしたそうな感じだったので 振ってみた

「は はい やります」

思い切りがいいな

「私が結界を張るから 自分なりにやってみて」

私が次元のチカラで 結界を張る

チラリとクロエとクロエの結界をみてみる

私のとそれは違う結界を張っている

解析結果はあとでもいい

「クロエの結界もある 結界は完了したよ」

「ありがとうございます」

クロエは 溌剌と応えてくれた

魔力を遣った疲労をすこし感じつつ

浮遊城内の一室に 次元転送の箱を設置する

「次元転送の送り先設置完了

ふたりとも お疲れ様でした」

「お疲れ様でした マスター」