155.予想外で模索
次元カーテンを揺らめかせ 入り込む
次元城の広間に出てきた
「ただいま」
《おかえりなさいませ》
― ありがとう聖導師 行ってきたけど
世界が様変わりして ちょっと待たせたかな ―
《いえ それほどのことはありませんでしたが》
どうやら時間経過は ここは変じゃなさそうだ
― 行ってみたら 緑が生い茂ってたり
恐竜が繁栄していたり 都市は風化していた
モニュメントを目印として設置したんだけど
次元転送の件は 準備してまた行くから ―
《たくさんのことがあったのですね》
― ユリィーにも そう伝言しておいてくれ ―
《はい マスター》
― クロエさんは まだ眠っているのかい ―
《はい 眠っておられます》
― わかったよ ありがとう ―
予想外のことで 考えを模索する
私も少し 横になって休もうかなぁ